2008年05月29日

映画「蟹工船」を見て

http://mainichi.jp/enta/book/news/20080514dde018040019000c.html
毎日新聞2008年5月14日
 プロレタリア文学:名作『蟹工船』異例の売れ行き
 ◇高橋源一郎さん雨宮処凛さんの本紙対談きっかけに

http://www.news.janjan.jp/culture/0805/0805278031/1.php
JanJan news(文化)2008年5月29日
 映画「蟹工船」を見て映画「蟹工船」を見て
ひらのゆきこ2008/05/29

5月24日、保谷公民館で、映画「蟹工船」のビデオ上映会がありました。1953年に製作されたこの映画は、高齢者九条の会・西東京市が開催したもの。用意した70枚の資料が不足を生じるほど大勢の参加者(約100名)が会場につめかけ、半世紀以上も前の白黒映画に見入っていました。
東京 映画 NA_テーマ2

 5月24日(土)午後1時30分より保谷公民館(東京・西東京市)で、映画「蟹工船」(山村聡監督)のビデオ上映会がありました。

 1953年に製作されたこの映画は、「小林多喜二没後75周年」として、高齢者九条の会・西東京市が開催したものです。用意した70枚の資料が不足を生じたというほど大勢の参加者(約100名)が会場につめかけ、半世紀以上も前につくられたこの白黒映画を熱心に見入っていました。

 新聞報道などによれば、荒れ狂うカムチャツカの海で操業する蟹工船で、奴隷のような過酷な労働を強いられる労働者たちの姿は、いまの自分と同じだとして、小説「蟹工船」が多くの若者たちに読まれていると伝えられています。ある出版社では、57,000部増刷したそうです。

 フリーターや派遣労働者など、厳しい労働環境の中にある若者たちが、蟹工船の労働者たちに自分の姿を重ね、共感を寄せているということですが、最後に怒りを爆発させる蟹工船の労働者たちのように、人間としての尊厳を脅かす不当な扱いに対しては、自ら声をあげることの必要性を、小林多喜二はこの作品で訴えていることがわかります。

 小林多喜二は、1903年、秋田に生まれました。4歳のとき、一家で小樽に移住。小樽商科大学を卒業後、北海道拓殖銀行に就職。プロレタリア文学の影響を受け、湾岸労働者の争議の支援に関わるようになり、1929年、厳しい労働環境に苦しむ蟹工船の労働者が団結して闘争に立ち上がるという話を書いた「蟹工船」を発表。1933年、治安維持法で逮捕され、特高警察による拷問で虐殺されました。

 29歳4ヶ月の短い生涯でした。

 映画を見ながら筆者が思ったのは、現代の治安維持法といわれている共謀罪が継続審議になっていることや、いまの日本の時代状況が満州事変(1931年)勃発直前に酷似していると指摘している戦争体験者の方々の話を思い出し、いまという時代がけっして人々の望む方向には行っていないということでした。

 没後75年を経て、なお、小林多喜二が自らの死をもって訴えようとしたことを、私たちは危機感を持って受け止め、自ら声をあげていく必要があることを強く感じました。
posted by milou at 22:42| パリ 曇り| Comment(0) | TrackBack(2) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Tracked: 2008-05-31 15:48

映画「蟹工船」を観て
Excerpt: 労働組合で、DVD「蟹工船」(1953年)の自主上映会があり、見てきました。宣伝をほとんどしていなかったので、4人だけの観客です。なんとこのDVD今年6月に比較的安価で発売されていたようです。なんと俳...
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Tracked: 2008-08-12 23:09